失恋のその先に
「現在、俺に彼女はいないが好きな女はいる。そいつは俺の気持ちなんてこれっぽっちも気づきもしねーで、いつも自分の悩みばかり相談しにくる女だ。それでも、好きな女が俺を頼ってくれるのは嬉しかったから受け入れてた。だがそいつはつき合ってた男と別れたんだ。今度は俺がそいつを大事にしてやろうと思っていたのに、その女は俺を避けるようになった。俺が今までどれだけ待ってたかも知らずにだ。だからもういい加減俺は待つのを止めた。俺の言ってること分かるか?」
圧倒されてとにかく頷いた。思考回路をフル回転させてみるけど、たぶん大智が言ってる好きな女は私だろう。
「俺が好きで大事にしたい女はお前だ。だから俺のものになれよ」
いつも物腰が柔らかく、誰にでも優しい大智にこんな面があったことに驚いた。
友人としてではなく、1人の男として私を今まで支えてきてくれたのだろう。そんな彼に私はなんて酷な事をしてきたのか…。
そう考えたら知らぬうちに涙が溢れてきた。止めようと思っても止まらない。
私はなんてバカなんだ…。