Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「…子供デキたかしら?」


「紗月…まさか君は危険日だから、誘ったのか?」


「そうじゃないけど…」


「…お前は女として満たされたのか?」


「それは…」



怜の身体、唇は熱く激しい。私は彼に全身を狂わされて翻弄され、一晩中踊り続けた。


偽りの言葉に心を弾ませて、快楽に狂う。


本当に愛されているのではないかと…錯覚してしまう。


私を見つめる、彼の恐ろしいほど真剣な眼差しがそう思わせる。



「俺と君はまだ…始まったばかり…存分にセックスを楽しもう」



怜は快楽を貪りたいだけなのか…



あの眼差しも嘘なのか…


私の心は、絶望で締め付けられるような息苦しさを感じる。




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