Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「小さな男の子が好きな女の子の気を惹く為に、苛めるって言うヤツですか…」


「もともと、聖と阿川さんは付き合ってるし、それには当てはまらないけど…聖はsだから…」


「聖さんってsですか・・・」


怜はコーヒーを啜り、あの写真を見つめる。



「一つ訊いていいですか?」


「んっ?」


怜は私の方を振り返った。



「その怜と一緒に写っている人って…聖さんではなく雅斗さんですか?」



「そうだけど…それがどうした?」


「聖さんではなく雅斗さんでしたか…」


「!?」


怜は意味深に語尾を濁す私に首を傾げる。

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