Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《19》別れのカウントダウン

―紗月side-

妊娠しているかもしれない。


その言葉に激しい動揺を示す。


裕也と似た反応をする怜が許せず、ついキツく責めてしまい、後で後悔してしまった。


1週間ぶりに同じベットで就寝する。


怜は私の身体に触れようとしなかった。

私に背中を向けて身体を横たえる。怜の広い背中が防壁のように見え、私を拒絶しているように思えて寂しかった。

私は意を決して怜に話しかける。

「寝たの?怜」



「・・・」



怜は無言。


私の瞳を閉じて就寝した。







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