Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
『愛する人と…ひたすら愛と言う感情だけで繋がる神楽坂と紗月さんが羨ましい』


敦司さんの言葉がいつまでも…鼓膜に響いていた。



敦司さんもキモチはまだ…別れた若妻に未練を残しているらしい…


俺と紗月は一枚の契約書で繋がっただけの関係だった。


俺は確かに彼女を愛していたが。



その愛は彼女に告げまいと思っていた。




思わぬ紗月からの告白。



知らず知らずの間に、俺と紗月のキモチは繋がっていた。




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