Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
私はいつものように、病院に母乳を届ける。赤ちゃんの人口呼吸器も取れ、自発的にしっかりと呼吸が出来るようになっていた。
身体のむくみも取れて、私の母乳を鼻からのチューブで飲んでいた。
保育器から出て、抱っこ出来る日も近いかもしれない。
「…神楽坂夫人」
午前を診察を終えて、槇村先生がNICUに入って来た。
「こんにちは、槇村先生」
「紗羅ちゃんも頑張っておっぱいに飲んでるね」
「はい」
二人で保育器の中の紗羅を見つめる。
「体重も順調に増えているようだね…」
保育器のそばに置かれたカルテを覗き込んで、嬉しそうに頷く。
「どうなるかと思ったけど…紗羅ちゃんは頑張り屋さんだ」
「やっぱり…危なかったんですか?」
出生当時のコトを怜に訊いても、全く教えて貰えなかった。
「今だから言うけど、母子と共に危険だった。夫人の出血量も5リットルは超えていたし、紗羅ちゃんも…痙攣を起こして予断を許されない状態で・・・」
身体のむくみも取れて、私の母乳を鼻からのチューブで飲んでいた。
保育器から出て、抱っこ出来る日も近いかもしれない。
「…神楽坂夫人」
午前を診察を終えて、槇村先生がNICUに入って来た。
「こんにちは、槇村先生」
「紗羅ちゃんも頑張っておっぱいに飲んでるね」
「はい」
二人で保育器の中の紗羅を見つめる。
「体重も順調に増えているようだね…」
保育器のそばに置かれたカルテを覗き込んで、嬉しそうに頷く。
「どうなるかと思ったけど…紗羅ちゃんは頑張り屋さんだ」
「やっぱり…危なかったんですか?」
出生当時のコトを怜に訊いても、全く教えて貰えなかった。
「今だから言うけど、母子と共に危険だった。夫人の出血量も5リットルは超えていたし、紗羅ちゃんも…痙攣を起こして予断を許されない状態で・・・」