Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~

―怜side-

紗月よりも…生まれて来た娘・紗羅のコトを一番に考えないと。


俺は紗月に諭されてばかりだな。


俺は取引先の移動中に紗月からの電話を取った。


「そうやって互いに無いモノを補い合って夫婦としての絆を深めていくんですよ。社長」


「瀬川お前はまだ、独身だろ?それは既婚者が言う言葉だ」


「そうですね…でも、社長には無いモノを補ってくれる紗月様は良きパートナーです」



「そうだな…」



俺は顎を摘まみ、相槌を打つ。


紗月は俺には無いモノを補ってくれるし、気づかせてくれる。



紗羅には母親である紗月は必要だ。


俺にも紗月が必要だ。



俺は何があっても君と紗羅を離さないよーーー・・・


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