Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
紗羅がママかーーー・・・


「紗羅…パパはお仕事に戻るから…ママのお仕事手伝ってくれよ」



「はーい!!」



「いい返事だ。よくできました!!」


*********


「遅くなって済まない…紗月に豊」

紗月が病室で豊を抱っこして俺達の到着を待っていた。

道が事故で渋滞してしまい、メールで伝えた時刻から大幅に遅れてしまった。


「いいわよ。別に…豊におっぱい飲ませていた所だから…」


「沢山飲んだのか?」


「一杯飲んで…寝ちゃったわ」


「へぇー羨ましいヤツだな」



俺はお腹いっぱいで眠ってしまった豊の頬を指先で突っつく。


「紗羅よりもデカいな・・・」



「大きいしおまけに重いわよ」


紗月が俺に豊を抱っこさせる。



「首座ってないんだから…しっかり支えるように抱っこしてよ」


「わかってるよ…」


< 312 / 355 >

この作品をシェア

pagetop