好きからヤンデレ

智治が壊れるまで



「智治...ちょっといいか?」



空美の様子を伺おうと病室まで足を進まていた時、

あの時、無事に命をとり止めた上司である先輩が話しかけてきた。





俺は、何か嫌な気持ちを抱えながら立ち止まる。






いま、このときも、

斗真が空美を奪ってこないかと手に汗を握る思いだ





「お前...顔色が悪いぞ」


そういう先輩も病み上がりだからか青白い顔をしている。


自分の顔を見たほうがいいのではそう思って可笑しくなった。

まぁ、そんなことを
考えながら



「大丈夫です。先輩、お怪我の方は?」



心配そうな表情を浮かべて
俺は逆に先輩に問いかけた


お願いだから、早く行かせてくれ


というか行かせろ




「なんてことないさ.....それより空実さんの"あれ"は確かだと結果が出た。くれぐれも注意してな。」



そう言うと、先輩は俺の背中を軽く叩いて

被疑者少年少女事件と名付けられた今回の大きな事件の調査報告に足を走らせた。




先輩が口にした



"あれ"



それは、俺と空実の関係を崩したあれだ。




あれがなきゃ


斗真なんてただの弱っちいな男の子だっていうのに...。


そうだ...あいつが現れなかったら
斗真はこんなことなんてしない






そう...








「そ...らみ?」





斗真が純粋のままなら

恋と言う名の荒れ模様がなければ




あいつ..."トウマ"は


空実を連れ去るようなことはしない




ヤンデレに溺れたトウマに

俺は負け続けてばかりだ。






< 48 / 48 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

初めて会う従兄弟は俳優でした。

総文字数/44,203

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「私は、断然、龍斗くん派。」 「えー分かるけどさー。完璧男子すぎて、目が開けられないよー」 「いやいや、例えばの話でしょ。」 例えば、 王子様に会えるなら 私は幻だったというでしょうか。 それとも、離したくないと思うでしょうか? 「ぇーと。龍斗です。」 「は?」 「よろしく、いねこちゃん」 山崎いねこ(15) ごくごく普通の高校一年。 夢は龍斗くんと同じドラマにでてキスをすること。 × 山崎龍斗(18) 身から滲み出る王子パワー 俳優業一筋イケメン役者 夢は...考え中。 「いねこちゃんさぁー」 「ぁ?」 「素直になりなーーぁーーーーよっ」 ほっぺた掴むな。 調子が狂う。
イケメン無愛想S男子と契約を

総文字数/27,242

恋愛(純愛)25ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
中澤 ゆり (なかざわ ゆり) 高校一年生 嫌われ系女子 × 曽良 アオ (そら あお) 高校一年生 無愛想 イケメン いじめられている私は 一人になるのが嫌で いじめられっ子の欲求を満たすかわりに 一緒にいてもらっていた。 その欲求は 学年1モテるイケメン男に告白すること だけど彼は、1人が好きな男の子で... 「俺に一人じゃない幸せをくれたら、いいよ。」 契約をした。
あなたとの日々を綴ります

総文字数/1,547

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
失恋 なんて、するわけないって思ってた。 だって、あなたは私にベタ惚れだったから。 今もずっと同じだと思ってた。 だから、素直になあなくたって また今度 また後でって ほら.....失恋してわかること 泣いてわかること 君が一番 世界で 好きだった 大好きだったの。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop