だから、肉まん。〔短編〕


俺は呆然と、外の二人を見る。


二人は、ふかふかの肉まんを二つに割って、半分ずつにしていた。



その様子が仲むつまじくて。

幸せそうで。


俺は、口角をあげた。


うむ。なかなかよいカップルではないか。



ショーケースにポツンと残った肉まんを眺めながら。


帰りに、肉まん買って帰ろうかな。


なんて、俺は考えた。




*END*
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