近未来少年少女
『どの世界に居ても、力を持った人に媚を売っておくのが利口な生き方なんだよ?』
『………』
『あーゆー人は敵に回したら厄介じゃない?だから仲間になっておく。理解出来る?』
…………………
………
ナカジは学校に居た時からこんな感じだった
人を見下して、自分が一番正しいように喋る
だからみんなナカジとは壁を作っていた
でもそんなナカジでも悩んでいた事を知った
がり勉だと思っていたら、実は勉強が嫌いだったとか
将来を期待されて優越感に浸っているんだろうと思ってたら、
本当は期待される事に疲れていたとか
俺もみんなと一緒でナカジに壁を作っていた
だけどナカジの悩みを知って、大袈裟に言えばナカジも人だったんだなって、
俺達と何にも変わらなかったんだなって思った
それなのに………