近未来少年少女


気付けば辺りの日は落ち始め、俺は携帯の画面を開いて時計を確認した

“17:30”と表示された時計を見て、もう夕方だったんだと気付いた


メグは夜迎えに行くからって言ってたけど……
何時頃だよ?


つーか俺はどこに居ればいいんだろう?

一方的に約束されてしまった不満を抱え、一人ブツブツと言っていた

とりあえず自分の家に帰る事にした俺は五番街に向かった
………………………
………………


家が近づいてくる頃には、夕焼けが街を照らしていた
もう足取りも慣れたもので、家通りをいつものように歩いていた


…………?

遠くに人の影を見つけた、しかも……俺の家の前で……

誰だ?


ゆっくりと近付いてみると……カオリがうつ向き、膝を抱えて座っていた


ドアに背を預けピクリとも動かない姿はまるで、迷子になり泣きつかれ寝てしまってる子供のようだった


膝に顔を埋めている為、全然顔が見えない…が、

もしかして……ね、寝てる…?


俺はそっと手を伸ばし、トントンと肩を叩いた

するとすぐに、ビクッと体が反応し、顔を上げた


『ユ、ユウキ!ごめん私……寝てたっぽい?』


ずっと膝にオデコを付けていたせいか、微妙に赤くなっている

『うん』

それが少し可笑しくて、半笑いで答えた



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