近未来少年少女

┗二人の絆


………………………
…………………


太陽が部屋の窓から射し込んで、いつの間に朝になっていた

ぶっちゃけ一睡もしてない……

みのるはあの後また消えて、俺はベッドに倒れ込みこれからの事を考えていた

寝ていないせいか頭がぼーっとする……

パンパンッ!俺は両手で自分の顔を叩いて気合いを入れた

よし…………!!

そして家の外へと飛び出した

…………………………
…………………

足早に向かったのは九番街、そう…メグの家

時間が早いせいか人影もなく、九番街に入るのはすっごく抵抗があるけど…

カシワギ組の奴らはたぶんまだ寝てるだろう……

そう無理矢理言い聞かせて、俺は九番街に足を踏み入れた


急ぎたいけど一様気付かれない為に走るのはやめて、そーっとー、そーっとー………と心がけた

周りをキョロキョロ見渡しながら慎重に…………

慎重に……………


キィー…

そんな中、鈍い音が俺の耳に聞こえた

恐る恐る音のした方を見ると………カシワギが建物のドアを開けた所だった


やべ………!!!!!

幸いな事に向こうは俺に気付いていない

そんな事も知らずに大あくびをしているカシワギ


位置的にちょっと目線を変えられればすぐに見つかってしまう距離

やばい…やばい………


俺は今まで以上に摺り足でカシワギから見えない所に移動しようとした……その時!!

ガチャンッ

ドキッ!!!!!!
俺の心臓が跳ね上がった


カシワギに気をとられ過ぎて、横にあるアトラクションの機具に足をぶつけてしまった



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