近未来少年少女


……………………
……………
………

『ユ…キ……ユウキ!』


バッ!!
耳元で名前を呼ぶ声に勢い良く起き上がった

寝不足と色んな疲れが原因か、やけに体が重たく感じた


目を細目ながら周りを見渡し、いつもと違う光景に頭を整理しながら

『そうだ…俺昨日ミノルの部屋に泊まったんだ』

と思い出したように呟いた

そんな寝ぼけてる俺とは逆に、朝から忙しくしてるミノル


『ほら早くしないと看護婦さんが病室に来ちゃうんだってば…!寝る前に言ったでしょ?』


寝る前………?
俺は記憶を少し前に遡らせた

それは夜中と言うよりは明け方の出来事


“7時に看護婦さんが来るから、それまでに起きようね”

“え?7時って…あと3時間しかないじゃん!”

“うん、だから早く寝よう”

“は、早くって……4時に寝る奴が言う台詞じゃない気が…”


3時間前の二人の会話、時計を見ると6:45分

さ、三時間も寝れないし…道理で体が重いはずだよな……



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