近未来少年少女
『悩みがあるなら聞くよ?僕じゃ全然力になれないかもしれないけど…』
ミノルの言葉に俺は微笑んだ
悩みを聞いて欲しいんだけど、自分でも何で悩んでいるのか分からない
俺はこのままお母さんと住むって決めたけど…お父さんの事が気掛かりでならない
お母さんは本当に前とは別人で、誰の目から見てもいいお母さんになってきてる
家の事情を知った今なら心から喜べる事なんだけど……
なんとなくお母さんの前で、お父さんの話しをする事が出来ない
元々離婚する気だったお母さんにとってもうお父さんの事は頭にないのかな…
俺はまた三人で暮らしたい、そう思ってるのに………
お母さんはまだ少し俺に気を使っている
それはたぶん……
“俺はお父さんの所に行くから”
前に言った言葉を気にしてるから
俺がお父さんになついてた事は嫌でも知ってるはずだし
何かあったら自分を置いて、お父さんの所に行くんじゃないか…って思ってるんだと思う