近未来少年少女



…………………
…………


どこへ向かってるのか分からないまま、俺はMの後に付いて行った

怪しいと思いながらも、体が引き寄せられるように足が進む


Mはその間一言も喋らなかった

………
……………

…………………


ど、どこ行く気だよ…


つーかこんな奴の後付いて行って大丈夫か?


帰ろうかな………
…………………………


『帰さないよ』

Mは振り返りもせず言い放った


……な、なんでこいつ…


『なんで心の中で思ってる事が分かるのかって?』


!!!!!


『……お前まじで何者?』
俺は足を止めた


『その質問にはさっき答えたはずだけど?』


Mもピタリと足を止め、顔だけこちらに向けた


俺の一歩足が後退りしていくのを見たMは

『そんなに警戒しないでよ。
それに君は自分で扉を開けたんだ
考える時間は十分与えたつもりだよ』


そう笑って再び歩きはじめた

…………
…………………


M……

こいつの正体は一体…



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