近未来少年少女



次の日、遅刻しないで学校に行った俺に真っ先に話しかけたのは

『おはよう!ユウキ♪』

カオリだった

『あ、おはよう』


いつもと変わらない教室の風景

キーンコーンカーンコーン…とチャイムが鳴るとガラッと教室のドアが開いた

『ほら席つけー!出席とるぞ』

担任が出席簿片手に教壇に立った


みんな早歩きで自分の席に着いて
次々名前が呼ばれ、出席が終わったと同時に担任が口を開いた

『今からこれ配るからな!』

手には束に積み重なった白い紙


担任はその紙を一番前の席の生徒に渡し、後ろ後ろへと紙は回ってきた

俺の席にも回ってきて目を通したみた


進路調査表…?



紙にはそう書いてあって第一希望から第三希望まで書く欄があった


そして“専門”“大学”“就職”“その他”
を丸つける欄もある


その他ってなんだよ?


俺は心の中でツッコミをいれた


担任は短い説明をして、最後に“よく考えて一週間後提出するように”と言った

…一週間で自分の将来を決めろって?


ハッ…無理無理


そう鼻で笑いながら紙を机の上に置いた



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