続*俺様王子とキケンな契約!?
「正直、お前は一人暮らしに根をあげると思っていた。いつまでたっても泣き虫な子供だと思っていた。…彼に会って変わったんだろう?」
お父さんの瞳がなんだか優しくて、涙が溢れ出そうになった。
「…うん。聖がいなければ今のあたしはいないよ」
「そうか。なら、彼には感謝しなさい。そして、大事にしなさい。」
「……うんっ」
お父さんは優しくあたしの頭を撫でた。
「でもな、芽衣。この世界好きだけじゃ上手くいかないこともある。自分の気持ちもそうだが、相手の気持ちもその人の幸せもよく考えなさい」
お父さんの瞳は少し切なそうで。
それはなぜだかわからなかった。
そして、その言葉の意味も
今のあたしにはわからなかった────。