続*俺様王子とキケンな契約!?



それは先日のこと。



「ね、寝る…ってあの…」



ベッドに降ろされたあたしは恐る恐る聖に尋ねた。



「お前がこの前一緒に寝ろって言ったんだろ」


た、確かに言ったけども!

あのときは何だかのぼせていたと言いますか…



「わ、渉いるんだし見られたら大変だよ!また今度で…」



「鍵、閉めたし。別に見られてもよくね?つーか、見せつけてやる」



なっ、見せつけてやるって…

そういえばさっき鍵が閉まる音がしていたような。



「でも!やっぱり渉に…っ」


言葉を続けようとすると、いきなりベッドに押し倒される。


あたしの腕を掴んで覆いかぶさる聖。


その瞳は冷たくて表情がないように見えた。



「渉、渉ってオレの前で他の男の名前言ってんじゃねぇよ」



低い声が耳元から聞こえて、身体が震えた。



< 152 / 277 >

この作品をシェア

pagetop