続*俺様王子とキケンな契約!?
「痛ってぇ、も、もっと優しく…」
「わかんないわよ…これぐらい?」
思わずドアを開けるのを躊躇する。
何やってんだよアイツら……
思い切りドアを開けると、案の定中にいたのは慶樹と相川。
慶樹はなぜか膝を怪我していて相川が消毒している最中だった。
「おっ!聖〜またサボりか〜?」
おっ!じゃねぇし。
つーか、何でお前怪我してんの。
選手宣誓から準備運動まで怪我する場面ねぇだろ。
「神矢見にいかなくていいの?あっ、見ないほうがいいか」
相川は意味深に笑って言う。
「は?何が…」
「芽衣ちゃん、1年生と二人三脚出るんだよ〜」
手当を終えた慶樹がなぜか嬉しそうに言う。
……は?
何だよそれ。
アイツ二人三脚じゃねぇはずじゃ…
「あたしの代わりに芽衣が出るの。悪いわね神矢」
なんて、相川もどこか嬉しそうに笑う。