続*俺様王子とキケンな契約!?
「あ、あの……」
「んだよ…」
頭にのせられた腕がなぜか心地いい。
そんなことを思っていると、神矢くんはあたしの身体をくるッと反転させた。
あたしの目線にしゃがんだ神矢くんはふっと笑う。
その笑みにドキドキと心拍数が上がっていく。
思わず、耐えきれなくて目を逸らすと顎を掴まれクイッと顔をあげさせられた。
「お前はオレの女だろ?だからもっと堂々としてろ。何言われたって守ってやるから。自信持て」
そう、神矢くんは優しくあたしの頭を撫でる。
さっきの不安なんてどこかへ飛んでいってしまうようにすごく安心する温もり。
あたしはこの人が大好きだと、心から思った。
「んじゃ、どっか寄り道して帰るか」
そう言って、あたしの手を優しく握りしめた神矢くんと共に教室を出た。