一番嫌いなアイツは彼女持ち






「ぼぉっとするお前が悪い」




そういって、一緒に食べ終わると、




紙くずを捨ててきてくれた。




「人多いから、手」




「…うん」




瞬の手にそっと重ねる。




「あったけぇ」




「夏だからね」




そういって、ドキドキした心を隠した。




何もなかったように、瞬は握り締めた。




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