猫被り王子は私の彼氏!!♡








私は夢を見た。







優と結婚式をあげる夢。








みんなが私たちを祝福してくれて

たくさんのお花と教会の中

私達は愛を誓うの。








大好きだよ。






私と幸せになって下さいって








遠くから優の声が聞こえる。





舞、舞って私の名前を必死に呼んで

くれてる。







こんなに私を求めてくれてる。



なんて幸せなの‥










「…まい…舞!!こら起きろよ!!」








パチリ。







「優?」








あれ?ここは冷蔵庫?







あ、私、

咲さんに閉じこめられたんだった。








寒くて寒くて叫んで叫んで。










でも誰も来てくれなかった。







あの孤独の中。





どのくらい時間がたったのだろうか。







「良かった…とりあえずここから

出るぞ」






優は着ていた上着を私にかけ

お姫様抱っこをして個室に

運んでくれた。









「優‥私、幸せだよ」







優が助けにきてくれた。







「何言ってんだお前。

 閉じこめられたのに幸せって。

 てゆかお前閉じ込めたの

 咲だよな?警察あとで行ってくるから
 
 お前は早く家に帰れ。」








優はそうゆうとドアから出ようとした。






やだ。




行かないで。







「優!!

 いいの。もう。だから

 そばにいて」






「でも‥」





「いいって言ってるでしょ!

それより私の心配しなさいよ、ばか!」








ここでまた1人になると、さっきの

恐怖を思い出しそうで怖い。







「わかったよ。ふたりで家に帰ろう」








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