猫被り王子は私の彼氏!!♡
劇は失敗も無く終わりに
近づいていく。
次は両親の罠で
ジュリエットが偽の毒薬を飲み死んだフリ
をして、それを見たロミオがジュリエット
の後を追いジュリエットにキスをして
自殺するシーン。
ここは莉華ちゃんと二人で
練習した思い出のシーン。
なぜかここのシーンを莉華ちゃんが
良く私と練習したがってた。
莉華ちゃんがその前の場面を終えて
急いで私の元に戻ってくる。
「舞ちゃん急いで!!このドレスに
早く着替えて!!!!!」
「え!?私が!?」
「急いで!!早く」
私は何がなんだかわからず
莉華ちゃんが脱いだドレスを
着て急いでステージへと進んだ。
この場面は頭に入ってるけど
びっくりして頭まっしろ。
客席はステージライトが暗い場面だから
私と莉華ちゃんが入れ替わった事に
気づいてなかった。
でも喋ったら私だとバレてしまう。
私は客席がパニックにならないように
台詞を言わず偽の毒薬を飲んで
ベッドに横たわった。
えっと、次はロミオがやってくるシーン。
まさか優が!?
コツコツコツ。
足音が聞こえて
チラッと目を開けてロミオの顔を
覗くと、なんとロミオは
まさかの莉華ちゃん!!!
ロミオの衣装も見事に似合っていて
思わず綺麗で可愛い顔をした男の人に
見えてドキッとする。
莉華ちゃんは薄い微笑みを浮かべると
サラサラと小さな声で台詞をつぶやき
私にキスをした。
きっと小さな声だったから
ロミオが莉華ちゃんだなんて皆気づいて
ないだろうけど、それよりも
ロミオとジュリエットがキスしてる衝撃に
客席がざわついていた。
ってそんな事どうでもいいのよ!!
どゆことこれ!?私と莉華ちゃんが
キスしてる!?え!?えええええ!?
莉華ちゃんが私から唇を離すと
微笑み、偽物のナイフをお腹に刺して
私の近くに横たわった。
そして再びステージが暗くなり
私達はステージ裏へと引き下がる。