太陽が泣いた昼下がり【完】





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タイチが好き、そう気付いたのは中2の冬。




いつも、私のクラスに学校が終わったら迎えに来てくれていたタイチが、その日は珍しく遅かった。



不思議に思った私は、タイチのクラスに行き…




タイチの告白されてるところを聞いてしまった。



「私っ、藤崎くんの事が……っ、好きなの」




藤崎って…タイチの事だよね?




そっか、タイチ…かっこいいもんね…




¨ズキン¨心臓が、締めつけられた。




何?この痛み………


「ごめん…君とは付き合えない……」




タイチの言葉を聞き、安心した。



あれ?なんで?なんで、安心してるの?



いつも、一緒にいるタイチが彼女に取られたら嫌だから?



¨ズキン、ズキン¨



考えれば考えるほど、原因不明の心臓の痛みが私を襲った。



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