タイムマシン【短編】
美希ちゃんが角を曲がってから、しばらくしてから私も角を曲がる。曲がったところで、彼女の姿は消えていた。
「あれ…?どこ行った?」
私がそのまま走っていくと、道路の真ん中に倒れている自転車を見つけた。
それは紛れも無く美希ちゃんの自転車だった。
「美希ちゃん…!」
車輪はまだ回っていた。
真っ直ぐ道路の先を見つめると、すごいスピードで去っていく黒いバンが小さく見えた。
「あれか!」
連れ去られたと思って間違いないだろう。
私は車を飛ばして追いかけた。
美希ちゃんの家を通り過ぎて思う。家はもうすぐだったのに、なんて事だ!
アクセルを踏んで追ったが、研究所の建つ予定の建設現場まで来たところで、車を見失ってしまった。
「くそ…!なんてことだ!」
私は車で研究所の建設現場の周りをぐるぐると回りながら、徐々に高度を上げた。
上から現場を見下ろし、下にライトを照らす。
建設現場の奥の工事車両の間に、不振な黒のバンが止まっていた。
間違いなく追っていた車だと思った。
「美希ちゃん!?」
私は急降下して停車し、車から出ると、バンに駆け寄った。
「美希ちゃん!!」
「あれ…?どこ行った?」
私がそのまま走っていくと、道路の真ん中に倒れている自転車を見つけた。
それは紛れも無く美希ちゃんの自転車だった。
「美希ちゃん…!」
車輪はまだ回っていた。
真っ直ぐ道路の先を見つめると、すごいスピードで去っていく黒いバンが小さく見えた。
「あれか!」
連れ去られたと思って間違いないだろう。
私は車を飛ばして追いかけた。
美希ちゃんの家を通り過ぎて思う。家はもうすぐだったのに、なんて事だ!
アクセルを踏んで追ったが、研究所の建つ予定の建設現場まで来たところで、車を見失ってしまった。
「くそ…!なんてことだ!」
私は車で研究所の建設現場の周りをぐるぐると回りながら、徐々に高度を上げた。
上から現場を見下ろし、下にライトを照らす。
建設現場の奥の工事車両の間に、不振な黒のバンが止まっていた。
間違いなく追っていた車だと思った。
「美希ちゃん!?」
私は急降下して停車し、車から出ると、バンに駆け寄った。
「美希ちゃん!!」