それでも君が好きだから
「沙耶ー?どうしたの?」
「ん、なんでもない。」
夏美は不思議そうな顔をしていたけれど、それは見て見ぬ振りをすることにした。
「行こ、ケーキ食べるんでしょ?」
「うん!そうだね!」
別に隠したいわけじゃないけれど、
何故か言い出せない。
ごめんね、夏美。
「ご注文お伺い致します。」
「ショートケーキと紅茶で!」
店内の騒がしさとショッピングモールの騒がしさが私のもやもやをかき消してくれる。
いつもなら疲れるのに今はなんだかありがたく感じた。
