大好きだった君へ…
いつの間にか夕方になっていた。

下に降りると、パパとママが泣いている。

「どうしたの?」

聞いてみると、いきなりママが抱きついてきた。

マ 「ごめんね!琥珀ちゃん!優人…死ん
じゃったの!」

「え?」

私から間抜けな声が聞こえた。

マ 「ごめんね!ごめんね!」

「うそ…だよね…だって…だって!私が
行ったとき、また喋ってたもん!」

マ 「ホントのことよ…」

「雷人は?!雷人なら知ってるよ!」

マ 「琥珀ちゃんが出ていって直ぐに亡く
なったらしいよ」

「そんな…じゃあ本当に私は化け物…疫病
神…ごめんなさい…ごめんなさい!」

マ 「違うわよ!」

「そうだよ!私がいなければ!」

マ 「そんな悲しい事言わないで!私達は琥
珀ちゃんの事家族と思ってるの!」

パ 「もう、大切なものは失いたくない…」

「ごめんなさい…ごめんなさい」

私はずっと謝り続けた…
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