【完】恋愛条件
私が着替え終わって下に降りると、梢さんがお母さんの服を着て階段下に立っていた。
『あ、梢さん』
「あんたねぇ~っ」
笑顔で手を振って降りると、梢さんは眉間にシワを寄せて眉毛をヒクヒクとさせていた。
てか、顔が近い…
「ここまでお節介しなくていいわよ」
『や、梢さん。体冷えてたし…』
「それもだけど!」
『?』
梢さんは無言で顎をリビングにクイっと向けた。
不思議に思いつつ、リビングを覗くと…
「あら、朱祢!早く手、洗いなさい」
『お母さん、何これ…?』
「今日、パパは夜勤だし。
梢さんがいるから久々にふるってみたの!」
…いやいやいや!!
何よ、この料理の数は!!
数多くの料理がテーブル一面に並んでいた。
『…作りすぎ』
「えへ!あ、梢さん」
お母さんが私の後ろに隠れていた梢さんを見つけて、こっちに来るように手招きした。