【完】恋愛条件
なんでアイツ手なんか繋いでんだよ…っ
しかも、顔赤くしやがって!
俺は怒りを抑えるように強く拳を握った。
「この位のペナルティはあんだろ?傷つけたんだしさ。後はこれを乗り越える力があるかどうかだ」
「…ッ」
こいつは過去に朱祢を傷つけたからわかるんだ。
俺もこいつのように朱祢を傷つけた。
今更謝って許されるとは思ってない。
だけど…
「ぜってぇー、落としてやるよ」
前にも朱祢に言った台詞を言うと三人はニッと口元を上げた。
「よし!茅原達の後を追うぞ!」
「「「おぉー!!」」」
俺が勇気を出せたのはこいつらのおかげだ。
マジで、こいつらが本当にダチで感謝してる。
俺は三人の姿を見てそう感じた。