【完】恋愛条件
━…
「で、何で俺なの?」
『何か恋愛の事なら知ってそうだし…』
次の日の昼休み、私は浅田くんを捕まえて屋上に来た。
蓮からの告白、自分のモヤモヤする感情。
すべてを浅田くんにさらけ出した。
「んな事言ってもな~。てかさ、蓮がお前を好きなこと気づかなかったのお前位だよ」
『え!?みんな知ってたの!』
「あぁ、マジで鈍感…」
ジューッと紙パックのいちごみるくを飲む浅田くん。
私そんなに鈍感だったけ?!
「そんで、モヤモヤの感情はどんな感じなわけ??」
『うーん…。蓮に無視されると胸が痛いんだ
それに蓮に告白されて嫌じゃなかったし
…よくわかんない』
初めて体験する感情だから、本当にわからない。
悩む私を浅田くんは横目でじぃーっと見る。