モテるんは俺の趣味やっ!
「おぅ? どないしてん、たっちゃん」






ダイチは目を丸くしてたっちゃんを見つめる。




たっちゃんは目を潤ませながら掠れた声で答えた。







「うぅ、どないしょお………。


『たっちゃんらしい音』にぜんっぜんならへんねん!」







そのやりとりを聞いていたあたしは、ずっこけそうになる。





なんやねん、『たっちゃんらしい音』て!



またあほなこと言い出しよったで、あのちゃらんぽらん!!






しかし、はたで見ていたあたしでさえ呆れ返っているというのに、たっちゃんバンドのメンバーたちは一斉に色めき立った。






「ほっ、ほんまか、たっちゃん!!」






ベースのワタナベが青ざめた顔で叫んだ。






「えらいこっちゃ!!」






ギターのダイチがたっちゃんの両肩をがしっとつかむ。






「どないしてん、何があってん!?」






ドラムのユウヤは慌てて顔を真っ赤にしてがばっと立ち上がり、たっちゃんのもとへ駆け寄った。







…………なんやねんな、このあほくさバンドは。





コントかい!!






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