モテるんは俺の趣味やっ!
あたしはもう一度息を吐き、夜の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んだ。







「………そいつはな、別れ際、こんなふうに言うてん。




『お前みたいな根暗できっつい女、誰が本気で好きになるか。


たまたま同んなしクラスで席近かって話すようなったから、告ったって付き合うたっただけや。


捨てられたからて文句言うな!』




………てまぁ、だいたいこんなんや」







たっちゃんの顔は、血の気が引いたように青ざめていった。







「………な? 言うたやろ?


あいつはあたしのことなんか、これっぽっちも好きやなかってん。


まぁ、あたしもお互いさまなんやけど」






思わず、自嘲的な笑いが洩れてしまう。




たっちゃんは何も言わずに、ただただあたしの顔を見ている。







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