憂鬱なソネット
「ふふふ、あやめさん、やっと笑ってくれた」
寅吉が嬉しそうに言った。
そして、「あのね……」と言いながら、後ろに回していた右手をあたしのほうに差し出してきた。
その手には、何かが握られている。
「………なにこれ」
「俺からのプレゼント」
「………はぁっ!?」
あたしがクリスマスの恋人たちに相応しくない無粋な声を上げたのには、理由がある。
だって、寅吉がプレゼントと言って差し出したのは。
ーーーぼろぼろになった一枚の紙。
てゆーか、よく見ると、地図。
「………なんでプレゼントが地図!?」
あたしは度肝を抜かれた。
寅吉が変なやつっていうのは、重々承知してるけど。
紙の地図、しかもそんなぼろぼろの、意味不明すぎる!!
寅吉が嬉しそうに言った。
そして、「あのね……」と言いながら、後ろに回していた右手をあたしのほうに差し出してきた。
その手には、何かが握られている。
「………なにこれ」
「俺からのプレゼント」
「………はぁっ!?」
あたしがクリスマスの恋人たちに相応しくない無粋な声を上げたのには、理由がある。
だって、寅吉がプレゼントと言って差し出したのは。
ーーーぼろぼろになった一枚の紙。
てゆーか、よく見ると、地図。
「………なんでプレゼントが地図!?」
あたしは度肝を抜かれた。
寅吉が変なやつっていうのは、重々承知してるけど。
紙の地図、しかもそんなぼろぼろの、意味不明すぎる!!