憂鬱なソネット
「ーーーで、お二人で手を取り合って、神父さんの前に立ってください」



「……………」



「……………」




挙式の流れを聞かされながら、あたしと巧は沈黙する。




「では、一度やってみましょう」



「………う、はい……」




あたしは仕方なく、巧の手の平の上に指を載せた。




ーーー気まずいっていうか、なんていうか………。




「神父さんが聖書を朗読なさって、最後に『誓いますか?』と訊ねられますので、お二人で『誓います』とお答えください」



「…………」



「そのあと、新郎さまが花嫁のベールを上げて、指輪の交換をします。

次に、誓いのキスを」



「…………っ」




その言葉を聞いた瞬間、巧の肩がびくりと跳ねた。


あたしだって同じ気分だ。




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