この思いを迷宮に捧ぐ
意地悪で、何を考えてるのかよくわからないけど、時々ひどく優しくて、激しい人。
翠を説明するならこうなると思っていた千砂は、その矛盾する特徴の訳を知ることになった。
ちゅっ。
何も言わない千砂の唇を吸ってみせた。
「だから、大事そうにキスしてしまうんだろうな。確かにそこは正解。鈍感だけど、そこはあんたはバカじゃなかった」
呆然としたままで、千砂はただ翠の目を見ていた。
「何か言ったら?」