黒うさぎからの招待状
ダニエルの撃った弾は、ソフィーの腹を直撃した。
「うう…。え…、エイミィ…。ちょっとは役に立てたァ…?」
「…勿論ダ。オヤスミ、ソフィー。」
「よかったァ…。おやすみ、エイミ…。」
それから、ソフィーの体は動かなくなった。
「チッ!変なガキ居候させちまった…。」
アタシは呆気に取られていた。


目の前で


人が撃たれ





人ではないのかもしれない


だが


死んだ


「や…!」
目の前が、血で染まっていくような気がした。何もしていないのに、呼吸が荒くなった。
「大丈夫か?」
賢也がアタシの肩を抱えながら言った。
「うん。大丈夫…。」
アタシは呼吸を整えながら言った。
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