黒うさぎからの招待状
「よかった…。珠璃、もう頭は平気?」

「はい、大丈夫です…。アタシ…?」

「あのまま、気を失ったんだよ。
…今まで、珠璃みたいに頭が痛いって言う人は何人か居たんだけどね。珠璃ほど苦しそうな人は居なかった。それに、気を失った人も居なかった…」


ジェームスさんが、真剣にアタシの目を見ながら話した。
アタシは起き上がり、ベッドに座った。


「それってどういう…?」

「きっと、珠璃は特別なんだ。
ここへ来る時、参加者のうち、珠璃だけは目を開けていられたでしょ?それもきっと、特別だから…」

「どうしてアタシが特別なんですか…?」

「…今は未だ、分からない。…エレナ。今年のパーティー、占ってほしいんだけど」

「分かりました」


エレナさんは、近くにあった丸椅子とテーブルを持ってきて、テーブルの上に、タロットカードを並べた。
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