リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「大月!腹減ってるだろ〜!おにぎり買ってきたぞ〜!」

「お茶もあるよ〜!」


と、次の瞬間。

静かだったオフィスに声が響いてきて。


ゾロゾロと同期たちが戻ってきたかと思ったら、的場君と美琴ちゃんが私のデスクまでおにぎり二つとほうじ茶を持ってきてくれた。


「え?つーかなんだよー、サンドイッチ食ってたのかよー?食べてないかと思ってせっかくおにぎり買ってきてやったのに」


だけどデスクに置かれていた食べかけのサンドイッチを見た途端、的場くんはオーバーに拗ねたような素振りを見せた。



「…あっ、ごめん…」

「ははっ、まぁいいけど。じゃあコレ一個返して。三時の休憩で俺食べるから」


的場君はそう言うと、デスクに置いてくれたおにぎりを一つ持って、自分の席に戻っていく。


「そのほうじ茶も飲んでみて!私、そのお茶好きなんだ!昼からも頑張ろうね!」


そして美琴ちゃんも、にっこり笑ってそう言うと、自分のデスクに向かう。


「あっ…ありがとう!本当に、ありがとう!」


なんだか嬉しくて、ついつい大きくなってしまった声。


「大月声のボリュームでかっ!」

「ふふっ、真琴ちゃんって本当おもしろい」


そしたら二人は笑ってて。

私も思わず笑ってしまっていた。



嬉しくて、笑顔になれた。


こんな感覚…久しぶりだった。


< 275 / 407 >

この作品をシェア

pagetop