クールで不器用な君。





「これでめでたしめでたし、だね。」







「なんで瑠璃はそっちばかり見ているの?そろそろこっち向いたら?」







「え?あ、うん。」







「そんなにあいつらの事が気になる?」







「そんなことはないけど………。」







「なんだかんだで今日は隅に置かれていた気がするんだけど、俺。」








「ごめん……ね?」






「いいよ、帰ったら腰が抜けて立てないくらいキスしてあげるから。」







「んなっ………。」






「まぁ、でも、そろそろ一番上まで来たみたいだし、噂のジンクスでもしとく?」







「ジンクス……?」






「ちゅ。」





「んっ。」






「この観覧車に乗って頂上に来たときキスをするとそのカップルは永遠に結ばれるって言うね。」









「でも………きっとこんなジンクスをしなくても、私たちはずっと一緒だよ。」










「っ可愛すぎ。ね、もう一回キス、していい?」











「い、今はもうダメ。………帰ってからなら、いいよ?」








「はいはい、分かりました。俺の愛しのお姫様。」







番外編1END






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