それでも僕は君を離さないⅡ
私は帰宅してシャワーを浴びた。

お気に入りのボディミルクを脚に塗って

しっとりさせると気持ちまで安らいだ。

うっすらと漂うスズランとジャスミンの香りが

さらに私を癒してくれた。

「メール見た?」

いつの間にか来た忍さんの声に

私は振り向いた。

「うん。」

「理由を聞こうじゃないか?」

「何か食べるでしょ?」

すぐに答えず

私は冷凍のパスタをレンジに入れた。

「何飲む?」

「買ってきた。」

彼が手にした白ワインのボトルを見て私は驚いた。

平日からワインの気分なのかしら?

温めたパスタに粉チーズをふりかけた。

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