たとえばアナタと恋をして
「……んぁ?わりぃ、聞いてなかった。このキムチ炒飯旨すぎなんだけど」

晃はわしわしと炒飯を頬張っている。いつもそんなに食欲旺盛じゃないくせにー!!


「……ん、もーーーーーっ!」

「とにかく、夏生、公務員となったら話は別よ。昔の事なんて、晃の言う通り、関係ナイナイ!いくしかないよっっ!」


……えぇえーーー。味方がいない……。

「だって、曲がりなりにも好きだったわけでしょ?」

「そりゃ、まぁ、当時は……」

「んじゃ、大丈夫よぉ!」


陽菜乃、昔の事は関係ないって今言ってたのに…酔いが回っているのかも。



「いいなーいいなー、公務員。安定してて高級取りぃー」

「……陽菜乃姫、あんまり酔うとメイク落ちますよ?」

晃がキムチ炒飯をほぼ平らげてから言う。

「え、やだ嘘?!ちょっと、トイレいってくるー」

慌てて席を立つ陽菜乃。
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