たとえばアナタと恋をして
「しょーがねーな、じゃあ師範代の俺が先にやってやる。よーく聞いとけよ!」


「……わかった」


晃が姿勢を正す。


「まずはー、彼氏に初めての手料理♪って時に肉じゃがを作らないところ!」


「どういうこと??」


「なんかさ、オトコはみんな肉じゃがで落ちる!お袋料理万歳!!みたいな神話を信じてる子って、多いんだよね」


「……あぁ、なるほど」


「んなわけねーっつの!それが、何回も一緒にご飯食べた子だと尚更がっかりするよ」


「でもまぁ、晃の事を喜ばせようとして一所懸命作ってくれたわけだし」


「勿論、美味しく頂くし、ありがとうっていうけどさ、あざといっつーか、透けて見える気持ちが嫌なんだよね」


「……へぇえ」


何だか、正直凄く意外で。

晃って、もっと無条件に女の子が大好きなんだと思ってた……。

なんか、冷静と言うか、厳しいと言うか……。
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