生まれ変わっても
あれから、帰って…彼女へのあつい気持ちを抱いたまま眠った。

目が覚めて、まだドキドキしていた…
あの扉の世界はこんなもの…僕には今の生活があった。
そう自分を納得させながら、言い聞かせながら、次の日も…またその次の日も…毎日毎日。気付けば気持ちは、あの夜出逢ってしまった蝶のもとに…

あれから、1ヶ月…メールやTELで我慢しきれなくなった僕は、また同じメンバーで扉を開けた………
そこには、一番に駆け寄って来てくれた。またあの綺麗な僕の彼女が

でも、今日は少し様子が違う気がした。
僕のとこだけに居れてない。目で追ってるうちに気付いて……僕がこないうちに、彼女は他の男のものになりそうな不安。いや…被害妄想だ。

本当に、ここは恐ろしい場所だ。
いつもと違う自分に戸惑ってしまう。

諦めて帰ってしまうべきか。彼女をずーっと僕だけのものに………
他の店では、こんな事、絶対なく、必ず自分の帰る場所くらい分かっていたはずなのに…
彼女は、違う。僕に必要な僕だけの彼女だと思い込みが入ってしまう
正気を失う前に帰ろうと決めた。

『もう…行っちゃうんですか?じゃぁ少しだけ隣いいですか?』
微笑みに負けた

けっきょく彼女のラストまで過ごし…今日は軽く食事して帰ろうとした。
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