花咲くオフィス
二人への想い




うーー、、




書類とにらめっこしながら
私は頭を押さえる。



『ちょっと、大丈夫?朝から顔色悪いし』



隣からそう
話しかけてくる明里は私が体調を
悪いのを気づいて何回か声をかけてくれる。



きっと最近お風呂の中で例のことを
考えるから湯冷めしちゃったのかもしれない、、。


ついつい考えこんで気づくと一時間
なんてザラでそのまま髪も乾かさず
寝てしまう。



そのことは明里にも相談に
乗ってもらってるんだけど
答えなんて当たり前にでないし

なにより自分の気持ちをわからないこと
には前に勧めるわけもない。



『あんた具合悪いんならほんと帰んなよ?』



『んー、、大丈夫よ』



きっと風邪だと思うんだけど
今は鶴谷くんの企画書の事もあるし
穴をあけるわけにはいかない。



部長にもそのことが伝わったのか
残業は押し付けられることもなく
定時で帰れと言われた。



『お疲れ様でしたぁ』



今日は帰って薬飲んで
明日から休みだしゆっくりしとけば
治るよね。



病院が大の苦手な私は
ほんとのほんとにヤバくならないと病院へ
足を運ばない。


社会人としてはダメだよね。

分かってるけど、あの独特な匂いが
どうも怖くて。






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