水曜日の彼女


瞳さんの言葉に、二人がジーッッと私を見つめる。



「初めまして。博斗です。」


「奏汰です。」



二人が礼儀正しくペコリと頭を下げるので、




「加藤玲菜です。」



と言って私もペコリと頭を下げる。



そして…また…

ジーーーーーーーッッと見つめられる。




すると、またしても玄関の開く音。



「ただいま~~」



と玄関から朝陽の声がした。



リビングに入ってくると、向かい合う私たちを見て、




「博斗、奏汰…帰ってたんだ。」



そう言うと、私の隣に立ち、グイッと私の肩を引き寄せた。




「二人とも紹介するよ。

この人…加藤玲菜さん。

俺の彼女だから。」




と二人に向かってニヤッと笑ったんだ。




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