浅葱色に射す一筋の泪





優輝菜「無駄な血を流す必要はない」


勇司「清が退かないのなら圧力をかけるべきです」


優輝菜「……………………………。
日清戦争はそもそも今の支那人は関係ない。ロシアからの侵略を防ぐ為に朝鮮半島を防波堤にするつもりで日本軍が朝鮮半島を占拠したから清と対立したんだよ」


勇司「日清戦争と支那人は関係ない?」


優輝菜「ただ……史実では支那人が問題を起こしてばかりで日本に怒りを植え付けた。って感じだった。
史実の支那人がやらかしてたことと、支那人が今やらかしていることと、規模までは分からない……。もしかしたら、史実より酷いのか、史実通りなのか……。そこまでは分からない」


勇司「戦をするべきです」


優輝菜「勇司……。あんたもまた史実を捻じ曲げるつもり?」


勇司「っっっ!!!」


土方「勇司……。戦も順序を追うものだ。 良いか? 吉田が清に掛け合ってんだ。 時を待て。 それは帝と吉田が決める事だ。俺らは、出陣命令が出たら日の丸背負って戦いに行く。それが軍だ。
喧嘩じゃねぇんだよ………」


優輝菜「麻呂も逐一報告してくれてるし……、会議もあるんだから。様子を見るべき………」


勇司「……………………………。
組の誰かが殺されても?

黙って歯ぁ食いしばって様子を見てるの?」


土方「………………………。そうだ。
お前も矛盾してるだろ。さっき優輝菜は仲間が死んで行くのを黙って見てられるかって聞いたろ。今、お前は支那人に組の奴らが殺されても黙って見てられるかと聞いた。 お前は国を思ってんじゃねぇ。てめぇがどんだけの力があるか為してぇだけだろ」


勇司「……………………………。」


優輝菜「昔の筆頭局長が言ってたよ。
時を待て。お前の力が必要な時は必ず来る。 勇司は……その時の為に今力を付けてるんだよ」


勇司「時を待つ?」


優輝菜「私も先走っていつも無茶してたからね」


土方「してた……じゃなく、してんだろ!今でも〜〜〜!」


優輝菜「愛嬌だって…土方「違う」ば」


優輝菜「突っ込み早いね……」


土方「何年お前の旦那やってるとおもってんだ。 いや。んな話はどうでもいい。 くそばばぁは飛行禁止!勇司は黙って訓練しろ!」


優輝菜「くそばばぁ?せめて豊玉」


土方「せめてって何だ!優輝菜さんより素晴らしい」


優輝菜「それはない」


土方「豊玉あっての優輝菜だな」


優輝菜「意味が分からない。

……………………………。


意味が分からない………」


歳輝「え?何で同じこと二回言ったの?」


優輝菜「……………………………。

意味が分からない。 え? なあに?」


土方「……………………………。

掘り下げる所じゃない」





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