浅葱色に射す一筋の泪




翔「まだ2時……。興奮して眠れねぇ」


土方「あぁ?」


翔「いや…………」


優輝菜「この時代はまだ普通に殺し合ってるのね? だから、死にたくなかったら言うこと聞いて。じゃないと守りきれないから………。

新選組はどう伝わってる?」


翔「警察」


優輝菜「警視庁ね? 簡単に牢にぶち込めるから。 未来みたいにちゃんとした裁判なんてないし、簡単に斬首される時代だって忘れないで………」


全「……………………………。」


優輝菜「この時代の起床は六時。

叩き起こすから早く寝な…………」


陸「もう務所同然じゃねぇか………」


優輝菜「…………………。何?」ギロ


全「おやすみなさいっっっ!!!」


優輝菜「おやすみ。女の子は隣の部屋使って……。問題起こしたら牢だから!

見張りも……。何もしないでよ? こいつらに何かしたら……ただじゃおかない」ニコッ!


平隊士「こいつらが暴れたら?」


優輝菜「私を起こして?

まぁ、私を2度も起こすって事は……それなりの覚悟あってこそなんで……。

放っといて良いですよ?私を起こした暁には、容赦無く地獄に突き落としてやる」




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ベッドにて……

先程の様に土方に張り付いた優輝菜。


土方の腕枕…………。


土方「……………………………。」


優輝菜「……………………………。」


土方「大変な事になったな……。
お前のせいじゃ無いんだ。

気に病むことはねぇ…………。

まぁ、心配で眠れないとは思うが……」


優輝菜「……………………………。

クカァーーー。スピーーー。」


土方「……………………………。

寝てやがる………………………。」




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