浅葱色に射す一筋の泪





陸海空軍が港に隊列を成した時……


「健闘を祈る」


軍「っっっ!!!」


慌てて敬礼!!!


明治天皇のお出ましだ


天皇「大日本帝国の為にっっっ!!!」


麻呂「明治天皇の為にっっっ!!!」


全軍「明治天皇の為にっっっ!!!」


天皇の為に……命かけんの?何か違うだろ……。


国の為に……アジアの為に……


それが優輝菜の信念………。


明治天皇の御言葉を頂き、解散となり、歩兵は船に荷物を積み込み、幹部は最終軍事会議。


それが終わると一時間ほどの自由時間。


優輝菜は土方と2人で堤防に座っていた


土方「俺が死んだら………」


優輝菜「…………………うん……」


土方「子供達を頼むな………」


優輝菜「うん………」


土方「お前は……死ぬなよ………」


優輝菜「私は平隊士だよ?」


土方「お前は……国に必要だ」


優輝菜「歳もだよ………」


土方「俺の代わりは幾らでもいる。だが、お前の代わりはいない」


優輝菜「私は歳がいて初めて力を発揮する。私の支えは歳だけだよ」


土方「ふっ!一心同体……か………」


優輝菜「歳と帰るよ………」


土方「そうだな………」


土方に引き寄せられ、kissをする2人。


後ろから慶喜が写真を撮っていたのも知らず……。


慶喜はご隠居生活を趣味のカメラに明け暮れていた


慶喜「良い絵が撮れた。ふふ……」


優輝菜「じゃあ……、私からも一つ。
私が死んだら……」


土方「それは聞かねぇ……」


優輝菜「お金の事……。たんまり貯蓄してあるから、心配しなくて大丈夫。ベッドの下ね!」


土方「…………………。どうやって入れたんだよ………」


優輝菜「…………………。持ち上げると思うか?隙間だよ!隙間!」


土方「あぁ…。そうか…。でも、お前は死なない。一緒に帰るんだろ?」


優輝菜「勿論どす」


土方「なら良い……」


優輝菜は土方の肩に頭を乗せた




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