浅葱色に射す一筋の泪




横浜港で陸海空軍と合流し、バイクを船に乗せた


ガソリンが減らないバイクは陸軍にとって最強の武器……


大阪城の時のように、アクセル全開の時には弾が飛び出すようにしてある



……………………………………




麻呂「優輝菜……。生きて帰れよ……」


優輝菜「あぁ……。麻呂……。
分かってる。帰ってくるよ!

てか……お前……、三笠を見送るべきだったんじゃないの?」


麻呂「…………………………………。」


優輝菜「東郷さんは…昨夜のうちに舞鶴港へ向かったんだろ?」


麻呂「東郷は戦闘機で行ったからな…」


優輝菜「飲酒運転か?」


麻呂「いや…。ちゃんと部下を着けて来てた」


優輝菜「三笠はイギリス船を攻撃するけど、それは正しい決断だから、イギリスへの対応を考えといて!」


麻呂「マジか……。イギリスと言えば……」


優輝菜「分かってる。今は世界最強。でも、戦中だ……。大丈夫。何も日本は悪くない」


麻呂「…………………分かった」


優輝菜「軍資金の調達も………」


「やってるさ………」


優輝菜「俊太郎っっっ!!!来てくれたの?」


古高俊太郎……。今は改名し、政治家として世界中を飛び回っていた


今回の軍資金を各国に頭を下げているのも俊太郎………


優輝菜「狙い目はユダヤ人………」


俊太郎「そうなのかっっっ!!!」


優輝菜「だから……、後にドイツと仲良くするんじゃねぇぞっっっ!!!

ユダヤ人あっての日本になるからな?

彼らの恩義を忘れるなっっっ!!!」


俊太郎「優輝菜………?」


優輝菜「ユダヤ人を……守ってやれ」


麻呂「お前らの仕事だろ」


優輝菜「私達はお前らの指示に従う迄だ。

先の戦でドイツはユダヤ人を捕虜に取り、皮を剥ぎ、石鹸を作る。 人間でだぞ! ヒトラーに要注意だ……。アウシュビッツの収容所は街人を毒殺する。」


俊太郎・麻呂「惨い…………」


優輝菜「人間の沙汰じゃねぇ……。
日本軍が……ユダヤ人を守るよ!!!」


麻呂「そうだな」


俊太郎「肝に命じとく………。先ずは
清に勝ち、南下政策を食い止めろ」


優輝菜「了解!!! 行って来ます」


2人は優輝菜の背中をバシバシ叩き、労う


優輝菜「ゴフッ! 痛ぇ〜よっっっ!!!」


白の特攻服に身を包み、2人に敬礼!





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